「うちの子がいじめられている」に対応する方法

先生の困ったQ&A

1年生を受け持つと、次のような訴えがあります。
「うちの子がいじめられています」
大事な我が子が初めて慣れない学校生活を経験していると考えたら、保護者は心配になるのでしょう。
「いたずら」や「ちょっかい」を「いじめ」ととってしまうこともあります。
まずは保護者の心配の種を減らしましょう。
1年生を受け持ったら、特に第一回保護者会で先手を打つことが大切です。
小学校生活6年間のうちの第一回と考えたら、本当に大切な保護者会です。
特に気を引き締めて計画を練りましょう。

■第一回保護者会で話したいこと

■①学校生活に慣れていない1年生の起こすトラブル。

例えば次のように話します。

「1年生は自分が背負っているランドセルに慣れていないため友だちとぶつかることがあります。下駄箱や狭い場所にたくさんの子どもがいて、急に振り向いたり立ったりしてぶつかります。それを【わざとぶつかった】と解釈してけんかになるのです。学校でもランドセルの扱いには注意を呼びかけています。だんだんぶつかることはなくなります」

②子ども達は学校生活の中でルールや付き合い方を学ぶ。

いろいろな子どもがいるからトラブルが起き、けんかにもなります。
しかし、けんかをすることで自分と違う考えを聞き、相手の気持ちを考えられる人間になっていきます。
けんかになったらけんか両成敗で解決します。
先に手を出したり、口を出していたら、もう一つ悪いと教え、先に謝らせます。

③いじめとけんかは違う。

低学年から「いじめ」は絶対にしてはいけない悪いことと教えます。
しかしそれでも「いじめ」が起こることもあるのが教室です。
そこで次のように保護者の方々に話し、協力をお願いしています。

「けんかは子ども達の正義と正義のぶつかり合いです。両者にも両者なりの言い分があります。それはいじめではありません。けんかをすることで学ぶことは多いのです。
しかし、いじめは違います。断じて許してはいけない行為です。クラスにいじめが起きないように努力していきます。でも、陰でいじめが行われていて、見つけるのが困難な場合もあります。クラスで意地悪され続けたり、いじめられたら先生に相談するように話しています。また、担任に相談できるような関係になりたいと努力しています。
先生に言えずに悩んでしまう場合もあります。そんな時、子どもはどこかでSOSを出すものです。もし気が付かれたら、担任に遠慮なくご相談ください」

また、上記の内容以外にも、第一回保護者会で次のようなこともぜひ話しておきましょう。

①けんかして相手に怪我をさせたら、親が一緒に謝る。反対に、謝られたら許してほしい。

このことについては、次のような形で保護者の方々にお話しています。

「けんかして相手を傷つけてしまったら一緒に謝って後ろ姿を見せてください。そうすることで、子どもに家族を悲しませることをしたと教えられます。
そして、世の中お互い様です。相手から傷つけられてしまった時も謝られたら許してあげてください。謝りに行ったのに、その家の人から許してもらえないのは本当に辛いことです。その辛い思い出がトラウマになってしまうこともあります。【絶対家の人には言うなよ、言ったらぶっ殺す】と脅すような子になってしまうかもしれません。謝ったら許してあげることをお願いします」

② 正直に話ができる子にするために親は怒りすぎない。

これについては保護者の皆さんに次のように話しています。

「大好きなお母さん(家の人)に怒られることが子どもは一番嫌です。お母さん(家の人)に怒られるのが嫌で嘘をつく子にしたくないですね。怒りすぎると本当のことが言えなくなってしまいます。子どものついた嘘がもとでややこしくなることもあります。怒りすぎないこと、謝ったら許してあげることが大事です。ごめんなさいと言える子にしたいですね。言えたらほめてあげましょう。」

ものをなくした時、お母さんに問い詰められると、子どもはつい言ってしまうせりふがあります。「クラスの○君が取ってしまって返してくれない」。そんな言葉を聞いたら「いじめかしら」と心配してしまいますね。
実は何かに挟まっていたり、違うところへ置いてしまったり、隣の子がしまっていたりすることはよくあります。
なくなったと訴えたら、よく状況を聞き、思い出す手がかりを見つけてあげてください。
また、持ち物に記名しておくことが早期の解決につながります。小さなものにも、着ている洋服や靴下などにも記名してください。暑くなって脱いでどこかに置き忘れてしまうということはよくあります。
記名してあれば隣の子が持っていってもすぐ見つかります。
またお家の方が用意してしまうと自分の物という意識がないため、なくなったと自覚しないことがあります。
自分で用意させましょう。
自分の物という意識を強めるためのおすすめはいつも同じタイプの持ち物を用意することです。
鉛筆だったらいつも同じ種類にしてあげます。
○ちゃんはこの鉛筆ねと言ってあげれば自分の物と意識できます。

出典:ここが聞きたい授業・学級経営 Q&A (2)010
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